エスプレッソマティーニの作り方|黄金比と泡立てる3つのコツを解説

きめ細かな泡とコーヒー豆のエスプレッソマティーニ

「エスプレッソマティーニってどう作るの?」「どうしてあんなにきめ細かい泡が立つの?」──近年バーで人気が再燃しているこのカクテルは、家庭でも作れますが泡立てと比率でつまずきがちです。実は、エスプレッソマティーニはウォッカ・コーヒーリキュール・淹れたてのエスプレッソを強くシェイクして作る、ほろ苦く泡立つ大人のカクテル。本記事では黄金比のレシピ、きめ細かな泡を立てるコツ、よくある失敗、アレンジまで、麻布十番のジャズバーTOMIJAZが解説します。

エスプレッソマティーニの基本は「ウォッカ+コーヒーリキュール+淹れたてエスプレッソ+少量のシロップ」を氷と一緒に強くシェイクすること。黄金比はおおむねウォッカ50ml:コーヒーリキュール30ml:エスプレッソ1ショット(約30ml)で、淹れたての熱いエスプレッソとハードシェイクが、表面のきめ細かな泡(フォーム)を生む鍵です。

エスプレッソマティーニは1980年代のロンドンで生まれた比較的新しいカクテルです。「マティーニ」と名が付きますがジンもベルモットも使わず、クープグラスやマティーニグラスで供されることからこの名で定着しました。2010年代後半以降、世界的なコーヒー文化の高まりとともに再ブームを迎え、いまや多くのバーの定番となっています。

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目次

1. エスプレッソマティーニとは|コーヒーが香る大人のカクテル

エスプレッソマティーニは、ウォッカをベースに淹れたてのエスプレッソとコーヒーリキュールを合わせた、コーヒーの香りとほろ苦さが主役のカクテルです。甘さとカフェインの刺激、そして表面のなめらかな泡が一体となった、食後やバーでの一杯にふさわしい大人の味わいです。まずは基本の正体を押さえましょう。

1-1. 基本の構成:ウォッカ+コーヒーリキュール+エスプレッソ

エスプレッソマティーニは大きく3つの要素で構成されます。骨格となるウォッカ甘みとコーヒー感を補うコーヒーリキュール、そして香りと苦味の核となる淹れたてのエスプレッソです。ここにお好みで少量のシュガーシロップを加えてバランスを整えます。名前に「マティーニ」と付きますが、ジンやベルモットは一切使いません。

  • ウォッカ:味の骨格とアルコール感。クセの少ない銘柄が合わせやすい
  • コーヒーリキュール:甘みとコーヒーの深みを補う(カルーアが代表的)
  • エスプレッソ:香り・苦味・きめ細かな泡(クレマ)の源
  • シュガーシロップ:全体の甘さとまとまりを微調整する補助役

1-2. 誕生秘話:ロンドンのバーテンダーが生んだ一杯

エスプレッソマティーニは、1980年代のロンドンで活躍したバーテンダー、ディック・ブラッドセル氏が考案したとされます。「目を覚まさせて、なおかつ酔わせてくれる一杯を」と求めた女性客のために即興で作ったという逸話が広く知られています(客の人物像については諸説あり、確証はありません)。当初は「ヴォッカ・エスプレッソ」と呼ばれ、のちにマティーニグラスで供されるようになり現在の名で定着しました。

1-3. アルコール度数とカフェインの目安

エスプレッソマティーニのアルコール度数は、レシピや氷の溶け方にもよりますがおおむね15〜25%前後です。ウォッカとコーヒーリキュールが主体のため、見た目の口当たりのよさに反してしっかりした強さがあります。カフェインはエスプレッソ1ショット分(およそ60〜80mg)にコーヒーリキュール由来の微量分が加わる程度で、コーヒー1杯に近い量と考えるとよいでしょう。

就寝前に飲むとカフェインの覚醒作用が睡眠に影響する場合があります。夜遅い時間に楽しむ際は杯数を控えめにし、体調に合わせてお楽しみください。

2. 材料と道具|本格的に作るために揃えるもの

家庭で本格的なエスプレッソマティーニを作るには、材料と道具の選び方が仕上がりを大きく左右します。とくに「淹れたてのエスプレッソ」と「しっかり振れるシェイカー」は泡立ちを決める重要な要素です。それぞれの選び方を具体的に見ていきましょう。

2-1. ウォッカの選び方

ベースのウォッカは、コーヒーの風味を邪魔しないクセの少ないクリアな銘柄が向いています。雑味のないなめらかなタイプを選ぶと、エスプレッソの香りとコーヒーリキュールの甘みが素直に引き立ちます。フレンチウォッカのグレイグースのように口当たりのやわらかい銘柄は、初めて作る方にも扱いやすい選択肢です。

グレイグース ウォッカ 750ml 40度 フランス ウォッカ VODKA スピリッツ 長S
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まずは1本、クセの少ないスタンダードなウォッカを用意しておくと、エスプレッソマティーニ以外のモスコミュールやスクリュードライバーなど幅広いカクテルにも応用できます。

2-2. コーヒーリキュールの選び方

コーヒーリキュールはエスプレッソマティーニの甘みとコーヒー感を支える要素です。世界的に流通量が多く入手しやすいのがカルーアで、まろやかな甘さとコーヒーの香りのバランスが取れています。甘さを抑えたい場合は、ビターな焙煎感の強いコーヒーリキュールを選ぶと、より大人びた苦味のある仕上がりになります。

カルーア コーヒー リキュール 1750ml コーヒーリキュール 大容量 カクテル用 コスパ 業務用
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2-3. エスプレッソ/コーヒーの用意

味と泡立ちを決める最重要要素が淹れたてのエスプレッソです。エスプレッソマシンや直火式のモカポットで抽出した熱々のショットを、抽出直後に使うのが理想です。エスプレッソに含まれる油分とクレマが、シェイク時にきめ細かな泡を生み出します。

  • エスプレッソマシン:最も本格的。濃厚なクレマが泡立ちを助ける
  • モカポット(直火式):家庭で手軽に濃いコーヒーを抽出できる
  • 濃いめのドリップ/コールドブリュー:マシンがない場合の代替(後述)

使用するコーヒー豆は新鮮なものを選びましょう。豆は生鮮品のため通販でまとめ買いするより、飲み切れる量を都度購入するのがおすすめです。

2-4. 必要な道具:シェイカーとグラス

エスプレッソマティーニの命であるきめ細かな泡を立てるには、しっかり振れるシェイカーが欠かせません。容量に余裕のあるボストンシェイカーは、強くシェイクして空気を含ませやすく、泡立ちに有利です。

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供するグラスは、脚付きのクープグラスやマティーニグラスが定番です。口の広いグラスに注ぐことで、表面に広がる泡の美しさを楽しめます。あらかじめグラスを冷やしておくと、冷たさが長持ちします。

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3. エスプレッソマティーニの黄金比とレシピ

材料と道具が揃ったら、いよいよ実際のレシピです。ここでは失敗しにくい黄金比と手順、そして仕上がりを左右する泡立てのコツを具体的に解説します。分量はあくまで基準値なので、好みに合わせて微調整してください。

3-1. 基本の黄金比(分量)

国際バーテンダー協会(IBA)の標準的なレシピをもとにした、家庭でも再現しやすい黄金比が以下です。

  • ウォッカ:50ml
  • コーヒーリキュール:30ml
  • 淹れたてエスプレッソ:1ショット(約30ml)
  • シュガーシロップ:0〜10ml(甘さの好みで調整)
  • 飾り:コーヒー豆 3粒

比率に直すとウォッカ:コーヒーリキュール:エスプレッソ=おおよそ5:3:3。甘めが好みならシロップを足し、ビターに仕上げたいならシロップを省きコーヒーリキュールをやや減らします。

3-2. 作り方の手順

  1. エスプレッソを抽出する(必ず淹れたての熱いものを使用)
  2. シェイカーにウォッカ、コーヒーリキュール、シュガーシロップ、抽出したエスプレッソを入れる
  3. 氷をたっぷり加える
  4. フタをして10〜15秒、力強く(ハードシェイク)振る
  5. 冷やしておいたクープグラスにダブルストレイン(茶こし併用)で注ぐ
  6. 表面の泡が落ち着いたら、中央にコーヒー豆を3粒浮かべて完成

ポイントは「淹れたての熱いエスプレッソ」と「氷をしっかり入れての強いシェイク」。この2つが揃うと、表面にベージュ色のきめ細かな泡が美しく広がります。

3-3. きめ細かい泡を立てる3つのコツ

エスプレッソマティーニの見せ場である泡(フォーム)は、いくつかのコツを押さえれば家庭でも安定して作れます。

  • エスプレッソは淹れたての熱いものを使う:時間が経つとクレマが消え、泡立ちが悪くなります
  • 氷を多めに入れて強く振る:空気をしっかり含ませることで細かい泡が生まれます
  • ダブルストレインで注ぐ:細かい氷片を除くことで、泡の層がなめらかに整います

4. よくある失敗と対処法

エスプレッソマティーニは手順自体はシンプルですが、いくつか失敗しやすいポイントがあります。原因を知っておけば、味も見た目も安定します。代表的なつまずきと対処法をまとめました。

4-1. 泡が立たない

泡が立たない最大の原因はエスプレッソが冷めていることシェイクが弱いことです。抽出後すぐの熱いエスプレッソを使い、氷をしっかり入れて力強く振りましょう。時間が経って消えてしまったクレマは戻らないため、抽出から手早く作業するのが鉄則です。

4-2. 甘すぎる・苦すぎる

甘すぎる場合はシュガーシロップを省くか、コーヒーリキュールを減らしてエスプレッソの割合を上げます。逆に苦すぎる場合は、シロップを少量足すか、深煎りすぎないコーヒーを選ぶとバランスが整います。まずは基準比率で作り、一口味わってから微調整するのが失敗しないコツです。

4-3. 分離する・ぬるい

時間が経つと泡と液体が分離してくるのは自然な現象で、作りたてをすぐに味わうのが一番です。ぬるくなる場合は、グラスを事前に冷蔵庫や氷で冷やしておくこと、シェイク時に氷を惜しまず使うことで改善します。提供直前に作る「一杯ずつ仕上げる」意識が、バーの味に近づける近道です。

5. アレンジレシピと応用

基本をマスターしたら、手持ちの材料や好みに合わせたアレンジも楽しめます。エスプレッソマシンがない場合の代替や、甘さ・風味のバリエーション、ノンアルコール版まで、応用の幅を紹介します。

5-1. エスプレッソがない場合の代替

専用マシンがなくても、濃いめに抽出したコーヒーで代用できます。直火式のモカポット、あるいは無糖のコールドブリュー(水出しコーヒー)を濃いめに用意すれば、近い味わいに仕上がります。インスタントコーヒーを少量のお湯で濃く溶いて使う方法もありますが、香りとコクはエスプレッソに一歩譲ります。

5-2. 風味のバリエーション

  • ソルテッドキャラメル風:ひとつまみの塩とキャラメルシロップで甘じょっぱく
  • バニラ香る一杯:バニラシロップを少量加えて華やかに
  • スパイシーアレンジ:シナモンを軽く振り、温かみのある香りに
  • ビター志向:シロップを抜き、深煎りエスプレッソでキレのある大人の味に

5-3. ノンアルコール版

お酒が飲めない方やドライブ前には、ノンアルコール版もおすすめです。ウォッカとコーヒーリキュールをノンアルコールスピリッツやカフェインレスのコーヒーシロップに置き換え、淹れたてのエスプレッソとシェイクすれば、香りと泡立ちを楽しめる一杯になります。甘さはシロップで好みに調整してください。

麻布十番でウォッカベースのカクテルを楽しむなら:TOMIJAZのご案内

麻布十番のジャズバー TOMIJAZ では、グレイグースやズブロッカといったウォッカを取り揃え、モスコミュールやシーブリーズなどのウォッカベースのカクテルを、お客様のお好みとシーンに合わせてバーテンダーがお作りします。「ほろ苦く泡立つ一杯を」「甘さ控えめで」といったご相談もお気軽にどうぞ。ジャズの音色とともに、大人の夜にふさわしい一杯をお楽しみください。

所在地〒106-0045 東京都港区麻布十番2-8-3 ディケンズ麻布 3F
営業時間月曜〜土曜 19:00〜翌2:00(L.O. 1:30)
定休日日曜・祝祭日
アクセス東京メトロ南北線「麻布十番駅」4番出口/都営大江戸線「麻布十番駅」7番出口より徒歩3分
電話予約03-3454-5566 ※営業時間内のみ
ウェブ予約食べログ予約ページ

まとめ

エスプレッソマティーニは、ウォッカ・コーヒーリキュール・淹れたてエスプレッソを強くシェイクして作る、ほろ苦く泡立つ大人のカクテルです。黄金比はウォッカ50ml:コーヒーリキュール30ml:エスプレッソ1ショットを基準に、シロップで甘さを微調整。泡立ての鍵は「淹れたての熱いエスプレッソ」と「氷をしっかり入れたハードシェイク」です。エスプレッソがなければ濃いめのコーヒーやコールドブリューで代用でき、ノンアルコール版も楽しめます。基本を押さえれば家庭でも本格的な一杯が再現できますので、麻布十番のジャズバーTOMIJAZの味とあわせて、ぜひお試しください。

よくある質問(FAQ)

エスプレッソマティーニのアルコール度数はどれくらいですか?

レシピや氷の溶け方によりますが、おおむね15〜25%前後です。ウォッカとコーヒーリキュールが主体のため、口当たりのよさに反してしっかりした強さがあります。飲みやすい一方で酔いが回りやすいので、杯数は控えめに楽しむのがおすすめです。

エスプレッソがない場合は何で代用できますか?

直火式のモカポットで抽出した濃いコーヒーや、無糖のコールドブリュー(水出しコーヒー)を濃いめに用意すれば代用できます。インスタントコーヒーを少量のお湯で濃く溶く方法もありますが、香りとコクはエスプレッソに一歩譲ります。いずれの場合も濃いめに用意するのがコツです。

泡(フォーム)が立たないのはなぜですか?

主な原因はエスプレッソが冷めていることと、シェイクが弱いことです。抽出直後の熱いエスプレッソを使い、氷をしっかり入れて10〜15秒力強く振りましょう。消えてしまったクレマは戻らないため、抽出から手早く作業することが大切です。

ウォッカとコーヒーリキュールのおすすめの比率は?

基準はウォッカ50ml:コーヒーリキュール30mlで、エスプレッソ1ショットを加えたおよそ5:3:3です。甘めが好みならシュガーシロップを足し、ビターに仕上げたいならシロップを省きコーヒーリキュールをやや減らすと、好みに合わせて調整できます。

カフェインはどのくらい含まれますか?夜飲んでも大丈夫ですか?

カフェインはエスプレッソ1ショット分(およそ60〜80mg)に、コーヒーリキュール由来の微量分が加わる程度で、コーヒー1杯に近い量です。就寝前は覚醒作用で睡眠に影響する場合があるため、夜遅い時間は杯数を控えめにし、体調に合わせてお楽しみください。

甘さは調整できますか?

できます。甘すぎる場合はシュガーシロップを省くか、コーヒーリキュールを減らしてエスプレッソの割合を上げます。逆に物足りなければシロップを少量足します。まずは基準比率で作り、一口味わってから微調整するのが失敗しないコツです。

ノンアルコールでも作れますか?

作れます。ウォッカとコーヒーリキュールをノンアルコールスピリッツやカフェインレスのコーヒーシロップに置き換え、淹れたてのエスプレッソとシェイクすれば、香りと泡立ちを楽しめる一杯になります。甘さはシロップで好みに調整してください。

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この記事を書いた人

TOMIJAZ Bartenders(トミジャズ・バーテンダーズ)

麻布十番のジャズバーTOMIJAZの現役バーテンダーチーム。創業者・トミがニューヨーク20年・東京14年にわたり築いたジャズバーの歴史を、常連客からオーナーとなった株式会社Envalue代表の水野泰和が2022年11月より受け継いでいます。お酒・ジャズ・空間づくりに関する一次情報を、現場のカウンターから発信しています。

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