XYZカクテルの作り方|ラム・コアントロー・レモンの黄金比と名前の意味

冷えたカクテルグラスに注いだ淡いレモン色のXYZとシェイカー、半分に切ったレモン(XYZカクテルの作り方のイメージ)

「XYZってどんなカクテル?」「ラムとコアントローの黄金比は?」「名前の意味は?」──耳にしたことはあっても、XYZは作り方や名前の由来まではよく知られていない一杯かもしれません。結論から言えば、ホワイトラムにコアントローとレモン果汁を2対1対1で合わせてシェイクする、辛口で爽やかなショートカクテルです。本記事では、XYZの特徴と名前の意味、材料の選び方、黄金比と作り方、おいしく作るコツ、アレンジ、合うシーンまでを、麻布十番のジャズバーTOMIJAZが解説します。

XYZは、ホワイトラムにコアントロー(オレンジ・リキュール)とレモン果汁を合わせてシェイクする、辛口で爽やかなショートカクテルです。名前はアルファベットの最後の3文字にちなみ、「これ以上のものはない一杯」を指すという説が知られます。黄金比はホワイトラム2・コアントロー1・レモン果汁1で、一例はホワイトラム30ml・コアントロー15ml・レモン果汁15ml。氷と手早くシェイクし、冷やしたカクテルグラスに注ぎます。レモンは生搾り、グラスはよく冷やすのがコツ。ベースのラムを変えるアレンジや、食後の一杯としての楽しみ方まで解説します。炭酸やジュースで割らないぶん、アルコール度数は配合から計算すると約30度(シェイクで溶けた氷の水が加わるぶん実際はやや下がります)と見た目より高めなので、ゆっくり味わってください。

XYZは、ラムをベースにした古典的なショートカクテルです。ブランデーを使うサイドカー、ジンを使うホワイトレディと同じ「ベースの蒸留酒・オレンジ・リキュール・レモン果汁」という組み立てを持ち、そのラム版にあたります。名前の「XYZ」はアルファベットの最後の3文字で、「これ以上のものはない最後の一杯」を意味するという説が広く知られていますが、正確な由来は分かっておらず、諸説あります。1930年にロンドンで刊行された『サヴォイ・カクテルブック』にも、ラム2・コアントロー1・レモン果汁1の配合で載っている、歴史のある一杯です。

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目次

1. XYZカクテルとは|ラムベースの辛口ショートカクテル

XYZは、ホワイトラムにオレンジ・リキュールとレモン果汁を合わせてシェイクする、辛口で爽やかなショートカクテルです。まずはどんな味わいの一杯なのか、名前の意味や、よく似たカクテルとの関係から見ていきます。

1-1. どんなカクテルか|軽やかで辛口の味わい

XYZは、ホワイトラムの軽やかな風味に、コアントローの甘いオレンジの香りとレモンの酸味が重なった、すっきりと辛口のショートカクテルです。シェイクして冷たく仕上げるため口当たりはなめらかで、食後のひとときやくつろぎの時間に向いています。炭酸やジュースで割らないぶん、見た目の軽やかさに反してアルコール度数は配合から計算すると約30度と高めで、少量をゆっくり楽しむ一杯です。

1-2. 名前「XYZ」の意味|アルファベットの最後の3文字

XYZという名前は、アルファベットの最後の3文字に由来します。「これ以上のものはない」「最後の切り札」といった意味を込めた究極の一杯だ、という説が広く知られていますが、正確な由来ははっきりしておらず諸説あります。由来は定かでないものの、ラム・オレンジ・リキュール・レモンが織りなす完成されたバランスの古典として、長く親しまれてきました。度数の計算はシンプルで、40度のホワイトラム30mlと40度のコアントロー15mlに含まれるアルコールは合わせて18ml。これをレモン果汁を含めた全量60mlで割ると約30度です。シェイクで氷が溶けて水が加わるぶんグラスの中ではやや下がりますが、ショートカクテルの中でも強めの部類に入ります。ほかのカクテルとの度数の違いはカクテルのアルコール度数一覧(XYZは約28〜30度)で比べられます。

1-3. サイドカー・ホワイトレディとの関係

XYZは単独で生まれたカクテルではなく、「ベースの蒸留酒+オレンジ・リキュール+レモン果汁」という同じ組み立てを持つカクテルの仲間です。ベースがブランデーならサイドカー、ジンならホワイトレディ、そしてラムならXYZになります。同じ型でもベースのお酒が変わると香りや口当たりが大きく変わるため、飲み比べると違いがよく分かります。ラムベースのXYZは、三つの中でもとくに軽やかで親しみやすい味わいです。

2. 材料と道具|3つの材料でそろう

XYZの材料は、ホワイトラム・コアントロー・レモン果汁の3つだけ。特別な道具もシェイカーがあれば十分です。ここでは1杯分の基本の材料と、それぞれの選び方、あると便利な道具を整理します。

2-1. 基本の材料(1杯分)

1杯分の基本の材料は、次のとおりです。いずれも手に入りやすく、生のレモンだけ用意すれば家庭でもそろいます。

  • ホワイトラム……30ml
  • コアントロー(オレンジ・リキュール)……15ml
  • レモン果汁(生搾り)……15ml
  • 氷……適量(シェイク用)

2-2. ベースのラム|ホワイトラムを選ぶ

XYZには、無色でクセの少ないホワイトラムを使うのが基本です。ホワイトラムはアルコール度数がおよそ40度で、軽快ですっきりした風味がレモンとコアントローの香りを邪魔しません。ラムには製法や熟成で色味や風味の異なる種類があり、選び方はラムの種類完全ガイドで詳しく解説しています。入門者がまず一本選ぶなら、世界的に流通している定番のホワイトラム「バカルディ スペリオール」が手に入りやすく、XYZにもよく合います。

バカルディ スペリオール ホワイト 40度 750ml
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2-3. オレンジ・リキュール|コアントロー

甘さと香りの要になるのが、オレンジの果皮を用いたリキュール「コアントロー」です。コアントローはホワイトキュラソー(トリプルセック)の一種で、アルコール度数はおよそ40度。透明でシャープなオレンジの香りが特徴で、サイドカーやマルガリータなど多くの古典カクテルに使われます。甘口に仕上げたいときは少し多めに、辛口にしたいときは控えめにと、量で味わいを調整できる一本です。

コアントロー 40度 700ml
コアントロー 40度 700ml
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2-4. あると便利な道具|シェイカー

XYZはシェイクして作るカクテルなので、シェイカーがあると仕上がりが安定します。氷と一緒に振ることで材料がよく混ざり、角のとれたまろやかな口当たりになります。分量を正確に計るためのメジャーカップ(ジガー)も一緒にそろえておくと、毎回同じ味に仕上げやすくなります。シェイカーがない場合は、密閉できる容器で代用することもできます。

SALUS バッカス カクテルシェーカー 350ml
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3. 作り方|黄金比と手順

材料がそろったら、いよいよ作っていきます。XYZの味を決めるのは比率です。ここでは基本の黄金比と、シェイクから仕上げまでの手順を順番に見ていきます。

3-1. 黄金比|ホワイトラム2・コアントロー1・レモン果汁1

XYZの黄金比は、ホワイトラム2に対して、コアントロー1、レモン果汁1の「2対1対1」です。具体的な分量の一例は、ホワイトラム30ml・コアントロー15ml・レモン果汁15ml。まずはこの比率で作り、そこから好みに合わせて微調整していくのが近道です。辛口に寄せたいときはレモン果汁をやや増やし、まろやかにしたいときはコアントローを少し増やすと、味わいが変わります。

3-2. シェイクの手順

作り方は、計ってシェイクするだけのシンプルな手順です。順番に進めれば、家庭でも澄んだ一杯に仕上がります。

  • シェイカーにホワイトラム30ml・コアントロー15ml・レモン果汁15mlを入れる
  • 氷を7〜8分目まで加え、蓋をする
  • 全体が冷えて霜が立つまで、15〜20回リズミカルにシェイクする
  • あらかじめ冷やしておいたカクテルグラスに、茶こしなどで氷を止めながら静かに注ぐ

3-3. 仕上げとグラス選び

XYZは、脚つきのカクテルグラス(逆三角形の定番型や、丸みのあるクープ型)に注ぐのが定番です。形ごとの違いはカクテルグラスの種類と選び方で解説しています。グラスをあらかじめ冷やしておくと、注いだあとも冷たさが長持ちし、香りが引き締まります。氷は入れず、シェイクで冷やした液体だけを注ぐのが、透明感のある仕上がりのポイントです。お好みで、レモンの皮(ピール)をグラスの上で軽く絞って香りを添えると、より華やかな一杯になります。

4. おいしく作るコツ

同じ材料でも、ちょっとした工夫で仕上がりは大きく変わります。失敗しやすいポイントを三つに絞って解説します。

4-1. レモンは生搾りで

レモン果汁は、できるだけ生のレモンを搾ったものを使いましょう。市販の濃縮還元果汁では、搾りたてのみずみずしい酸味や香りは出にくく、味がぼやけがちです。レモン1個から取れる果汁はおよそ30ml前後なので、1杯分の15mlなら半個ほどが目安です。搾ったあとに残る果肉や種は、茶こしで軽くこしてから使うと、雑味のないすっきりした味わいになります。

4-2. グラスと材料をよく冷やす

ショートカクテルは温度が命です。グラスは冷蔵庫や氷水であらかじめ冷やし、ラムやコアントローも冷やしておくと、シェイク後のぬるみを防げます。氷はできるだけ大きく溶けにくいものを使うと、余計な水っぽさが出ません。冷たくシャープに仕上げることで、レモンの酸味が引き締まり、キレのある辛口の味わいになります。

4-3. 甘さと酸味を微調整する

黄金比はあくまで出発点です。レモンの酸味は個体差が大きいため、味見をしながら調整しましょう。甘さが欲しいときはコアントローをやや増やし、キリッと辛口にしたいときはレモン果汁を少し増やします。分量は一度に大きく変えず、5mlずつ動かして自分好みのバランスを探すのがおすすめです。

5. アレンジ・バリエーション

基本の作り方に慣れたら、ベースのお酒を変えたり、度数を抑えたりと、自分好みの一杯を探すのも楽しみ方の一つです。代表的な三つのアレンジを紹介します。

5-1. ベースのラムを変える

ホワイトラムを、熟成させたゴールドラムやダークラムに変えると、樽由来のコクと甘い香りが加わり、より重厚な味わいになります。軽やかさを楽しむならホワイトラム、飲みごたえを求めるならゴールド系と、気分で選び分けると幅が広がります。熟成したラムは香りが強いぶん、コアントローをわずかに控えめにするとバランスが取りやすくなります。

バカルディ ゴールド 40度 750ml
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5-2. サイドカー・マルガリータと飲み比べる

XYZと同じ「ベース+オレンジ・リキュール+レモン/ライム」の組み立てを持つカクテルを飲み比べるのも面白い楽しみ方です。ブランデーを使うサイドカー、テキーラとライムを使うマルガリータは、いずれもコアントローが香る辛口の兄弟分。ベースのお酒が変わるだけで、同じ型でも印象ががらりと変わります。ラムのXYZはその中でもっとも軽やかで、食後の一杯にも向いています。

5-3. 度数を抑えたいとき

XYZは配合から計算すると約30度と、度数の高いカクテルです。アルコールを控えめにしたいときは、比率は2対1対1のまま全体の量を半分(ホワイトラム15ml・コアントロー7.5ml・レモン果汁7.5ml)にして小さなグラスで作れば、甘さと酸味のバランスを変えずに一杯あたりのアルコール量を減らせます。度数そのものを下げたいなら、シェイクしたものを氷入りのタンブラーに注ぎ、冷えた炭酸水を60mlほど加えると、13〜15度ほどのロングスタイルになります。ショートカクテルとは別の軽い一杯として、気分に合わせて使い分けてください。

6. XYZに合うシーン・おつまみ

最後に、XYZをいつ、何と合わせて楽しむとよいのかを整理します。辛口で香り高い一杯だからこそ、合わせる相手やシーンを選ぶと満足度が高まります。

6-1. 食後の一杯として

すっきりと辛口で香りの立つXYZは、食後の口直しや一日の締めくくりの一杯に向いています。甘すぎず重すぎない味わいは、食事のあとでも重たく感じにくく、気持ちを落ち着けてくれます。静かなジャズを流しながらゆっくり味わえば、夜のくつろぎがいっそう深まります。

6-2. 相性の良いおつまみ

辛口で柑橘の香る一杯には、塩気のあるミックスナッツや、ビターなチョコレートがよく合います。ナッツの香ばしさやカカオのほろ苦さが、レモンの酸味とラムのコクを引き立てます。さっぱりと合わせたいときはオリーブ、ラムの甘い香りに寄せたいときはレーズンなどのドライフルーツを添えるのもおすすめです。

6-3. 飲むときの注意点

軽やかで飲みやすい口当たりですが、XYZは配合から計算すると約30度と、見た目以上にアルコール度数の高いカクテルです。炭酸やジュースで割らないぶん、口当たりのよさにつられて飲み進めると酔いが回りやすいので、少量をゆっくり味わうのがおすすめです。水(チェイサー)を用意して、ペースを保ちながら楽しみましょう。

麻布十番でラムのカクテルを楽しむなら:TOMIJAZのご案内

麻布十番のジャズバー TOMIJAZ のカクテルメニューには、エックス・ワイ・ゼット(XYZ・¥1,500)があります。ラムベースのカクテルはXYZを含めて4種で、ほかにキューバリブレ・モヒート・マイタイ(いずれも¥1,500)。5-2でご紹介した兄弟分のサイドカー(ブランデーベース)とマルガリータ(テキーラベース)もメニューにあり(各¥1,500)、飲み比べを楽しめます。6-2のおつまみは、チョコレート(¥1,500)とミックスナッツ(¥1,000)をそろえています。ジャズの調べに包まれながら、麻布十番の夜のひとときをお過ごしください。

所在地〒106-0045 東京都港区麻布十番2-8-3 ディケンズ麻布 3F
営業時間月〜水 19:00〜24:00(L.O. 23:30)/木・金 19:00〜翌2:00(L.O. 翌1:30)/土 19:00〜23:30(L.O. 23:00)
定休日日曜・祝祭日 ※土曜は不定休
アクセス東京メトロ南北線「麻布十番駅」4番出口/都営大江戸線「麻布十番駅」7番出口より徒歩3分
電話予約03-3454-5566 ※営業時間内のみ
ウェブ予約食べログ予約ページ

まとめ

XYZは、ホワイトラムにコアントローとレモン果汁を合わせてシェイクする、辛口で爽やかなショートカクテルです。黄金比はホワイトラム2・コアントロー1・レモン果汁1で、分量の一例はホワイトラム30ml・コアントロー15ml・レモン果汁15ml。氷と手早くシェイクし、冷やしたカクテルグラスに注ぐだけで仕上がります。レモンは生搾りを使い、グラスと材料をよく冷やすのが、キレのある一杯に仕上げるコツです。

ベースのラムを熟成タイプに変えたり、サイドカーやマルガリータと飲み比べたりと、楽しみ方は自由自在。炭酸やジュースで割らないぶん、度数は配合から計算すると約30度と見た目より高めなので、水を添えて少量をゆっくり味わいながら、くつろぎのひとときをお楽しみください。

よくある質問(FAQ)

XYZの黄金比を教えてください。

基本はホワイトラム2・コアントロー1・レモン果汁1の「2対1対1」です。分量の一例はホワイトラム30ml・コアントロー15ml・レモン果汁15ml。辛口が好みならレモン果汁をやや増やし、まろやかにしたいならコアントローを少し増やして調整します。

XYZの名前にはどんな意味がありますか?

アルファベットの最後の3文字XYZにちなみ、「これ以上のものはない最後の一杯」を意味するという説が広く知られています。ただし正確な由来ははっきりしておらず、諸説あります。

ホワイトキュラソーとコアントローは違うものですか?

コアントローは、オレンジの果皮を用いたホワイトキュラソー(トリプルセック)の一種で、代表的な銘柄です。XYZではこのコアントローを使うのが一般的で、透明でシャープなオレンジの香りが辛口の味わいを支えます。

アルコール度数はどのくらいですか?

配合から計算すると約30度です(40度のラム30mlとコアントロー15mlのアルコール18mlを全量60mlで割った値)。シェイクで溶けた氷の水が加わるぶんグラスの中ではやや下がりますが、炭酸やジュースで割らないショートカクテルのため、見た目の軽やかさに反して度数は高めです。水を用意して、少量をゆっくり楽しむのがおすすめです。

ラムはホワイトラムでなければいけませんか?

基本はクセの少ないホワイトラムですが、熟成させたゴールドラムやダークラムに変えると、樽由来のコクと甘い香りが加わります。軽やかに楽しむならホワイト、飲みごたえを求めるならゴールド系と、好みで選び分けてかまいません。

サイドカーやホワイトレディとは何が違いますか?

いずれも「ベースの蒸留酒+オレンジ・リキュール+レモン果汁」という同じ組み立てのカクテルで、ベースのお酒が異なります。ブランデーがサイドカー、ジンがホワイトレディ、ラムがXYZです。ラムベースのXYZは三つの中でもっとも軽やかな口当たりです。

シェイカーがなくても作れますか?

密閉できる容器で代用することもできますが、専用のシェイカーがあると材料がよく混ざり、角のとれたまろやかな口当たりに仕上がります。分量を正確に計るメジャーカップも一緒にそろえると、毎回同じ味に作りやすくなります。

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この記事を書いた人

TOMIJAZ Bartenders(トミジャズ・バーテンダーズ)

麻布十番のジャズバーTOMIJAZの現役バーテンダーチーム。創業者・トミがニューヨーク20年・東京14年にわたり築いたジャズバーの歴史を、常連客からオーナーとなった株式会社Envalue代表の水野泰和が2022年11月より受け継いでいます。お酒・ジャズ・空間づくりに関する一次情報を、現場のカウンターから発信しています。

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