「サングリアってどうやって作るの」「赤ワインと白ワインで違いはあるの」「甘くするコツは」──フルーツの浮かぶ華やかな一杯は、実は家庭でも手軽に作れます。サングリアはワインにフルーツと甘み、少量のブランデーやオレンジリキュールを漬け込んで作る、スペイン発祥のワインベースの飲み物です。本記事では、赤・白・ロゼ別の黄金比、漬け込み時間、辛口ワインの選び方まで、麻布十番のジャズバーTOMIJAZが具体的に解説します。
サングリアはワインにフルーツ・甘み・少量のブランデーを漬け込んだスペインの定番ドリンク。赤ワイン1本(750ml)にオレンジリキュール50ml前後・砂糖大さじ2〜3が家庭向けの目安です。赤・白・ロゼ別のレシピ、漬け込み時間、辛口ワインを選ぶコツ、相性の良いおつまみまでを一気通貫でまとめます。
サングリアの語源はスペイン語で「血」を意味する sangre とされ、赤ワインの深い色合いに由来します。スペインやポルトガルでは家庭やバルで親しまれてきた夏の定番で、余ったワインをおいしく飲み切る知恵としても広まりました。EUの規則では原則スペインとポルトガル産のみが単独で「Sangría/Sangria」を名乗れ、他国産は原産国の併記が求められています。
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1. サングリアとは|スペイン発祥のワインカクテル
サングリアは、ワインをベースにフルーツや甘み、香りづけのスピリッツを加えて作る混合飲料です。まずは基本的な性格と、赤・白・ロゼの違い、度数の目安を押さえておきましょう。ここを理解すると、後半のレシピが格段に作りやすくなります。
1-1. 語源と歴史|「血」を意味するスペイン語から
サングリアという名前は、スペイン語で「血」を意味する sangre に由来するとされ、赤ワインの色合いから名づけられました。スペインやポルトガルのイベリア半島で古くから親しまれ、暑い季節にワインを飲みやすくする工夫として発展したと言われています。フルーツの甘みと酸味がワインの渋みをやわらげ、食事にも合わせやすい点が家庭に定着した理由です。
1-2. 赤・白・ロゼの違い
サングリアはベースにするワインで印象が大きく変わります。定番は赤ワインを使うサングリア・ティントで、しっかりしたコクと果実味が持ち味。白ワインのサングリア・ブランカは柑橘や白桃と合わせた軽やかな味わい、ロゼは両者の中間で色合いも華やかです。作りたい雰囲気に合わせてベースを選ぶのが第一歩になります。
- 赤(ティント):コク重視。オレンジ・りんご・ベリーと好相性
- 白(ブランカ):爽やか。柑橘・白桃・ぶどうが合う
- ロゼ:中間的でフルーティ。見た目も華やか
1-3. 度数の目安とノンアルとの違い
サングリアのアルコール度数は、ベースワイン(約11〜14度)に炭酸やジュースを加えるかどうかで変わり、おおむね5〜12度程度に収まることが多い飲み物です。炭酸で割れば軽く、ブランデーを加えれば強めに調整できます。なお、赤ワインをレモンソーダで割るスペインの「ティント・デ・ベラーノ」は、フルーツを漬け込まない簡易版でサングリアとは区別されます。
2. サングリアの基本の作り方|赤ワインの黄金比
ここでは家庭で作りやすい赤ワインベースの基本レシピを紹介します。分量の黄金比と手順、漬け込み時間の三点を押さえれば、初めてでも失敗しにくく仕上がります。分量はグラス4〜6杯分(ワイン1本)を想定しています。
2-1. 材料と分量(黄金比の目安)
赤ワイン1本を基準にした、家庭向けの配合の目安は次の通りです。ワイン:オレンジリキュール(またはブランデー)=750ml:50ml前後を起点に、甘みと炭酸で好みに寄せていきます。
- 赤ワイン:750ml(1本)
- オレンジリキュールまたはブランデー:50ml前後
- 砂糖(またはガムシロップ・はちみつ):大さじ2〜3
- オレンジ・りんご・レモン:合わせて200〜300g
- 炭酸水(仕上げ・好みで):適量
ベースの赤ワインは、後述するように高価なものより手頃で果実味のある辛口が向いています。まずは1本用意し、香りづけのスピリッツと甘みで全体像を作っていきます。
2-2. 作り方3ステップ
工程はシンプルで、切る・漬ける・仕上げるの三段階です。特別な道具は不要で、清潔な容器とスプーンがあれば作れます。
- ①フルーツを切る:オレンジは輪切り、りんごは皮ごと薄いいちょう切り、レモンは薄切りにします
- ②漬け込む:容器にフルーツ・砂糖・リキュールを入れて軽く混ぜ、赤ワインを注いで冷蔵庫へ
- ③仕上げる:飲む直前にグラスへ注ぎ、好みで冷えた炭酸水を加えて完成
ポイントは「フルーツと砂糖・リキュールを先に合わせてからワインを注ぐ」こと。甘みと香りが均一になじみ、味がまとまりやすくなります。炭酸は必ず飲む直前に加え、気の抜けを防ぎます。
2-3. 漬け込み時間の目安
漬け込み時間は味の濃さを左右します。最低でも冷蔵庫で2〜3時間、しっかり果実味を出すなら一晩(8時間前後)が目安です。ただし長く置きすぎるとレモンやオレンジの皮から苦味が出ることがあるため、柑橘類は12時間を目安に取り出すと雑味を防げます。急ぐ場合は常温で30分ほど置くだけでも風味は移ります。
3. 白ワイン・ロゼで作るサングリア
赤に慣れたら、白やロゼ、スパークリングでの応用にも挑戦してみましょう。ベースを替えるだけで季節感や合わせる料理の幅が広がります。基本の作り方は赤と同じで、フルーツと甘みの組み合わせを調整するのがコツです。
3-1. 白サングリア(サングリア・ブランカ)
白ワインベースのサングリア・ブランカは、柑橘やぶどう、白桃、キウイなど色の淡いフルーツと好相性です。辛口の白ワイン750mlに、オレンジリキュール50ml前後と砂糖大さじ2、レモンとオレンジのスライスを合わせ、冷やして炭酸で割ると軽やかに仕上がります。夏の食前酒や魚料理との相性が良い一杯です。
3-2. ロゼサングリア
ロゼワインを使うと、赤と白の中間のフルーティさと華やかな色合いが楽しめます。いちごやラズベリー、グレープフルーツなどピンク系のフルーツを合わせると見た目にも統一感が出ます。甘さを控えめにして炭酸を多めにすると、食中酒として長く楽しめます。
3-3. スパークリングでアレンジ
華やかに仕上げたいときは、炭酸水の代わりに辛口のスパークリングワイン(カバやプロセッコ)で割る方法があります。注ぐ直前に加えることで泡を活かせます。ホームパーティーの乾杯にも向く、見栄えのする一杯になります。ワインの発泡タイプについては、飲み口の軽い辛口を選ぶとフルーツの甘みと調和します。
4. サングリアをおいしくする3つのコツ
同じレシピでも、いくつかのポイントを押さえるだけで完成度が変わります。ここではワイン選び、フルーツの扱い、甘みとスピリッツの調整という三つの観点から、失敗しないためのコツを整理します。
4-1. ワインは「手頃で果実味のある辛口」を選ぶ
サングリアには高級ワインではなく、手頃な価格で果実味のある辛口が向いています。フルーツと砂糖で甘みと香りを足すため、繊細な高級ワインの個性はむしろ埋もれてしまうためです。赤ならスペインのテンプラニーリョやカベルネ、白ならソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなど、果実味のしっかりしたタイプが扱いやすいでしょう。
香りづけには少量のブランデーを加えると、コクと余韻が深まります。ワイン1本に対して30〜50ml程度が目安で、入れすぎると度数と甘さのバランスが崩れるため控えめが基本です。
4-2. フルーツの選び方と下処理
フルーツはオレンジ・りんご・レモンの3種を基本に、季節の果物を加えると彩りと香りが増します。柑橘類は皮の白い部分(アルベド)に苦味があるため、気になる場合は薄く皮をむくか、長時間漬けすぎないようにします。りんごは皮ごと使うと色と食感が楽しめます。なお、フレッシュなミントやライムなどの生の食材は本文で香りづけに触れる程度にとどめ、傷みやすいので使う分だけ用意しましょう。
- オレンジ:甘みと香りの土台。輪切りで華やかに
- りんご:食感と自然な甘み。皮ごと薄切り
- レモン:酸味の引き締め役。入れすぎ・漬けすぎ注意
4-3. 甘みと炭酸・オレンジリキュールの調整
甘みは砂糖のほか、ガムシロップやはちみつでも代用できます。オレンジの風味を重ねたいときはコアントローなどのオレンジリキュールを使うと、香りに奥行きが出ます。仕上げの炭酸水は、注ぐ直前に加えるのが鉄則。甘さは「少し甘いかな」という程度が、炭酸で割ったときにちょうど良く感じられます。
5. サングリアに合うおつまみとシーン
サングリアはフルーティで飲みやすく、食事にもよく合います。ここでは相性の良いおつまみと、楽しむシーン、度数を抑えたいときの工夫を紹介します。ホームパーティーから一人の晩酌まで、幅広く活躍する一杯です。
5-1. 相性の良いおつまみ
果実味のあるサングリアには、生ハム・チーズ・ナッツ・オリーブといったスペインバル風のおつまみがよく合います。赤ベースには熟成チーズや生ハム、白ベースには魚介のマリネや柑橘を使った前菜が好相性です。おつまみとの組み合わせは、ジャズバーのおつまみとペアリングの考え方も参考になります。
5-2. ホームパーティーでの楽しみ方
大きめのピッチャーやカラフェでまとめて作れるのがサングリアの魅力です。ピッチャーごと冷やして提供すれば、見た目も華やかでおもてなしに向きます。フルーツを多めに浮かべると、食べる楽しみも加わります。取り分け用のグラスとマドラーを用意しておくと便利です。
5-3. 度数を抑えたいときの工夫
お酒が得意でない方や、長い時間ゆっくり楽しみたいときは、炭酸水やジュースの割合を増やすと度数を抑えられます。ノンアルコールで作りたい場合は、ワインの代わりにぶどうジュースや赤系のノンアルワインを使い、同じフルーツと炭酸で仕上げれば、雰囲気を損なわずに楽しめます。飲みやすさゆえに飲み過ぎには注意し、適量を心がけましょう。
6. サングリア作りにあると便利な道具
サングリアは特別な設備がなくても作れますが、いくつかの道具をそろえると仕込みと提供がぐっと楽になります。繰り返し作るなら、耐久性のある基本の道具を用意しておくと便利です。
6-1. ピッチャー・カラフェ
まとめて仕込み、そのまま食卓に出せるガラス製のピッチャーやカラフェは、サングリア作りの必需品です。中のフルーツが見えることで見た目にも華やかになり、注ぎやすさも向上します。冷蔵庫で漬け込むため、蓋つきや口の広いタイプが扱いやすいでしょう。
6-2. マドラー・グラス
材料を混ぜるマドラーと、提供用のグラスもそろえておくと仕上がりが安定します。フルーツを浮かべるなら口の広いタンブラーやワイングラスが向いています。氷を入れて楽しむことも多いため、少し大きめのグラスを選ぶとバランス良く盛りつけられます。
サングリアはレシピの自由度が高い飲み物です。まずは基本の黄金比で作り、そこから甘さ・炭酸・フルーツの量を自分好みに調整していくのが上達の近道です。ワインの個性やフルーツの旬に合わせて、季節ごとのアレンジを楽しんでください。
麻布十番のジャズバー TOMIJAZ では、カリフォルニアのメルローやシャルドネ、スペインのマルケス・デ・リスカル、イタリアのソアベやガヴィ、ブルゴーニュのピノ・ノワールまで、赤・白・ロゼのワインを幅広く取り揃えています。ワインベースのカクテルとして、キール、ワインクーラー、ミモザ、ベリーニもご用意。フルーティで飲みやすい一杯から本格的なワインまで、お客様のお好みとシーンに合わせてバーテンダーがご提案します。ジャズの音色とともに、麻布十番でワインの夜をお楽しみください。
| 所在地 | 〒106-0045 東京都港区麻布十番2-8-3 ディケンズ麻布 3F |
|---|---|
| 営業時間 | 月曜〜土曜 19:00〜翌2:00(L.O. 1:30) |
| 定休日 | 日曜・祝祭日 |
| アクセス | 東京メトロ南北線「麻布十番駅」4番出口/都営大江戸線「麻布十番駅」7番出口より徒歩3分 |
| 電話予約 | 03-3454-5566 ※営業時間内のみ |
| ウェブ予約 | 食べログ予約ページ |
まとめ
サングリアは、ワインにフルーツと甘み、少量のブランデーやオレンジリキュールを漬け込んで作るスペイン発祥の飲み物です。基本は赤ワイン750mlにオレンジリキュール50ml前後・砂糖大さじ2〜3を合わせ、冷蔵庫で2〜3時間から一晩漬け込むだけ。ワインは手頃で果実味のある辛口を選び、フルーツはオレンジ・りんご・レモンを基本にするのが失敗しないコツです。赤・白・ロゼやスパークリングでの応用も自在で、おつまみやシーンに合わせて楽しめます。麻布十番のジャズバーTOMIJAZでは、多彩なワインとワインカクテルをお好みに合わせてご提案しますので、お気軽にカウンターまでお越しください。
よくある質問(FAQ)
- サングリアの度数はどのくらいですか?
-
ベースワイン(約11〜14度)に炭酸やジュースをどれだけ加えるかで変わり、おおむね5〜12度程度に収まることが多い飲み物です。炭酸を多めにすれば軽く、ブランデーを加えれば強めに調整できます。飲みやすい反面、思ったよりアルコールを摂りやすいので適量を心がけましょう。
- サングリアの漬け込み時間はどのくらいが目安ですか?
-
最低で冷蔵庫2〜3時間、しっかり果実味を出すなら一晩(8時間前後)が目安です。ただしレモンやオレンジの皮は長く漬けると苦味が出るため、柑橘類は12時間を目安に取り出すと雑味を防げます。急ぐときは常温で30分ほどでも風味は移ります。
- サングリアに向いているワインは?
-
高級ワインより手頃な価格で果実味のある辛口が向いています。フルーツと砂糖で甘みと香りを足すため、繊細な高級ワインの個性は埋もれてしまうためです。赤ならテンプラニーリョやカベルネ、白ならソーヴィニヨン・ブランやシャルドネが扱いやすいでしょう。
- 白ワインでもサングリアは作れますか?
-
はい。白ワインで作るサングリア・ブランカは、柑橘やぶどう、白桃など色の淡いフルーツと好相性で、赤よりも軽やかに仕上がります。作り方は赤と同じで、辛口の白ワインにオレンジリキュールと砂糖、フルーツを合わせ、炭酸で割ると爽やかです。
- ノンアルコールのサングリアは作れますか?
-
作れます。ワインの代わりにぶどうジュースや赤系のノンアルコールワインを使い、同じフルーツと炭酸で仕上げれば、見た目と風味の雰囲気を保ったまま楽しめます。お子さまやお酒が苦手な方がいるシーンでも重宝します。
- サングリアとティント・デ・ベラーノの違いは?
-
ティント・デ・ベラーノは赤ワインをレモンソーダで割っただけのスペインの夏の簡易ドリンクで、フルーツを漬け込みません。フルーツや甘み、スピリッツを加えて仕込むサングリアに対し、より手軽で日常的な飲み物として区別されます。
- サングリアに合うおつまみは?
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生ハム・チーズ・ナッツ・オリーブなどのスペインバル風のおつまみがよく合います。赤ベースには熟成チーズや生ハム、白ベースには魚介のマリネや柑橘の前菜が好相性です。フルーティな甘みと塩気のあるおつまみの組み合わせが定番です。
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TOMIJAZ Bartenders(トミジャズ・バーテンダーズ)
麻布十番のジャズバーTOMIJAZの現役バーテンダーチーム。創業者・トミがニューヨーク20年・東京14年にわたり築いたジャズバーの歴史を、常連客からオーナーとなった株式会社Envalue代表の水野泰和が2022年11月より受け継いでいます。お酒・ジャズ・空間づくりに関する一次情報を、現場のカウンターから発信しています。

