ブラッディメアリーの作り方|ウォッカとトマトジュースの黄金比とアレンジ

セロリを挿したトマト色のブラッディメアリーとメジャーカップ、くし切りレモン(ブラッディメアリーの作り方のイメージ)

「ウォッカとトマトジュースはどんな割合で混ぜるの?」「スパイスは何を入れれば本格的になる?」「お店で飲むあの深い味を家でも再現したい」──ブラッディメアリーは、作り方のさじ加減でぐっと差が出る奥深い一杯です。結論から言えば、黄金比はウォッカ1に対してトマトジュース2〜3(ウォッカ45mlにトマトジュース90〜135ml)、そこへレモンと数種のスパイスを重ねるのが基本形。本記事では、ブラッディメアリーの特徴と度数、黄金比と基本レシピ、味を決めるスパイス、レッドスナッパーなどのバリエーション、ベースに選ぶウォッカまでを、麻布十番のジャズバーTOMIJAZが解説します。

ブラッディメアリーはウォッカをトマトジュースで割り、レモンとスパイスで味を締めるロングカクテルで、度数は約9〜12度(氷が溶ける前の計算値)と軽め。黄金比はウォッカ1:トマトジュース2〜3(国際バーテンダー協会IBAの標準は1:2)で、ここにレモンジュース15ml前後と、ウスターソース・タバスコ・塩・胡椒を好みで重ねます。ジンに替えればレッドスナッパー、ビーフブイヨンを足せばブラッディ・ブル、ノンアルコールならヴァージン・メアリーと、応用の広さも魅力。ベースのウォッカはスミノフのような定番からグレイグースのようなプレミアムまで選べます。

ブラッディメアリーの起源として広く知られるのは、1920年代にパリの「ハリーズ・ニューヨーク・バー」でバーテンダーのフェルナン・プティオが考案したという説です(ウォッカとトマトジュースの組み合わせは自分が先だとする、米国の芸人ジョージ・ジェッセルの説もあります)。プティオは1934年にニューヨークのセント・レジス・ホテルへ移り、塩・胡椒・レモン・ウスターソースなどを加えて現在の味に近づけたとされ、ホテルでは「レッドスナッパー」の名で出されたこともありました。名前の由来もイングランド女王メアリー1世の異名にちなむ説などがあり、はっきりしていません。

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目次

1. ブラッディメアリーとは|ウォッカとトマトジュースの定番カクテル

ブラッディメアリーは、ウォッカをトマトジュースで割り、レモンやスパイスで味を調えたロングカクテルです。鮮やかな赤い色合いと、トマトのうまみ・酸味・塩気が一体になった飲みごたえがあり、欧米ではブランチの定番、食前の一杯としても親しまれてきました。まずは味わいの特徴と度数の目安を押さえましょう。

1-1. 味わいと見た目の特徴

最大の特徴は、甘さではなくトマトのうまみと塩気・酸味で構成された「食事に寄り添う辛口」である点です。甘いカクテルが苦手な方や、食事と一緒に楽しみたい方に向いています。グラスの縁に塩をつけるスノースタイルや、セロリ・ライムを飾る演出も定番。同じウォッカをジュースで割る組み合わせでも、オレンジジュースを使えば甘く軽快なスクリュードライバーになり、トマトジュースのブラッディメアリーとはまったく異なる方向性の一杯になります。

1-2. アルコール度数の目安

ブラッディメアリーのアルコール度数は、氷が溶ける前の計算値で約9〜12度。40度のウォッカ45mlにトマトジュース90ml・レモンジュース15mlなら約12度、トマトジュースを135mlに増やすと約9度で、氷が溶けるとさらに下がります。ロングカクテルの中では標準〜やや軽めの部類で、ゆっくり食事と合わせるのに向いた度数です。カクテル全体の度数の高低を比べたい方は、カクテルの度数一覧もあわせてご覧ください。

トマトジュースの量を増やすほど度数は下がり、飲みやすくなります。アルコールを控えめにしたい日は、ウォッカを30mlに減らす(トマトジュース90ml・レモン15mlで約9度)調整が手軽です。

2. 黄金比と基本レシピ|ウォッカ1:トマトジュース2〜3

ブラッディメアリーの味を決めるのは、ウォッカとトマトジュースの割合です。基準となる黄金比と材料、そして混ぜ方のコツを順に見ていきます。分量はグラスの大きさで調整できますが、まずは下記の基本形から始めるのがおすすめです。

2-1. 材料と分量(黄金比の考え方)

黄金比はウォッカ1:トマトジュース2〜3。ウォッカ45mlに対してトマトジュース90〜135mlが目安で、国際バーテンダー協会(IBA)の標準レシピはウォッカ45ml:トマトジュース90mlの1:2です。これに酸味としてレモンジュースを15ml前後加え、ウスターソース・タバスコ・塩・胡椒で味を締めます。トマトジュースを多めの3にすると、より軽くマイルドな口当たりになります。

  • ウォッカ ……… 45ml(黄金比の「1」)
  • トマトジュース … 90〜135ml(黄金比の「2〜3」)
  • レモンジュース … 15ml前後
  • ウスターソース … 2〜3ダッシュ
  • タバスコ ……… 1〜2ダッシュ
  • 塩・黒胡椒 …… 各少々
  • 氷・飾り(セロリ、レモンやライムのスライス)… 適量

2-2. 作り方の手順(ビルド)

ブラッディメアリーは、グラスの中で直接組み立てる「ビルド」で作るのが一般的です。(1)氷を入れたタンブラーにウォッカを注ぐ、(2)レモンジュース・ウスターソース・タバスコ・塩・胡椒を加える、(3)冷やしたトマトジュースを黄金比に合わせて注ぐ、(4)下から軽く持ち上げるように混ぜる、という流れ。スパイスを先に入れておくと、後から注ぐトマトジュースの流れで調味料が全体に行き渡りやすくなります。

2-3. 混ぜ方のコツ(スローイング)

トマトジュースは強くシェイクすると細かな泡が立ち、トマトのとろみが損なわれて舌触りが変わりがちです。そこでバーでは、2つのグラスの間で液体を行き来させ、シェイクより穏やかに冷やしながら均一に混ぜる「スローイング」という技法を使い、角のとれたまろやかな口当たりに仕上げます。家庭ではマドラーで底から数回やさしく混ぜる程度で十分。混ぜすぎず、素材のうまみを残すのがポイントです。

3. 味を決めるスパイスと調味料

ブラッディメアリーの個性は、トマトジュースに重ねるスパイスと調味料で決まります。ここでは代表的な3系統を、役割とともに紹介します。少量ずつ加えて味を確かめながら、自分好みのバランスを見つけてください。

3-1. ウスターソースとタバスコ(うまみと辛み)

ウスターソースは、野菜や果実・香辛料を煮込んで熟成させたコクと塩気で、トマトのうまみを立体的にする土台の調味料です。タバスコは唐辛子由来のピリッとした辛みと酸味を添え、後味を引き締めます。どちらも入れすぎると全体が重く・辛くなるため、ウスターソースは2〜3ダッシュ、タバスコは1〜2ダッシュから始めて、味を見ながら足すのが失敗しないコツです。

3-2. 塩・黒胡椒・セロリソルト(味の輪郭)

塩はトマトの甘みと酸味を引き出し、味の輪郭をはっきりさせます。黒胡椒は香りと刺激を、セロリソルト(塩にセロリシードを合わせた調味塩)は青々とした清涼感を加えます。グラスの縁に塩をまぶすスノースタイルにすると、一口ごとに塩気が効いて味に変化が生まれます。

3-3. レモン・ホースラディッシュ(酸味と刺激)

レモンジュースは全体をさっぱりとまとめ、トマトの重さを軽くします。より刺激を求めるなら、すりおろしたホースラディッシュ(西洋わさび)を少量加えると、鼻に抜けるシャープな辛みが加わり、大人向けの味わいに。セロリやライムのスティックを飾れば、香りと食感のアクセントにもなります。

4. ブラッディメアリーのバリエーション

ベースのお酒や副材料を替えると、ブラッディメアリーはさまざまな姉妹カクテルに変化します。代表的な4種を、ベースの違いとともに紹介します。気分や食事に合わせて選んでみてください。

4-1. レッドスナッパー(ジンベース)

ウォッカをジンに替えたバリエーションがレッドスナッパーです。考案者プティオがニューヨークのセント・レジス・ホテルで提供した際の呼び名としても知られ、ジンのボタニカル(草根木皮)の香りがトマトと重なり、ハーバルで複雑な味わいになります。すっきりした香りが好きな方におすすめです。

4-2. ブラッディ・ブル(ビーフブイヨン)

ブラッディ・ブルは、トマトジュースの一部をビーフブイヨン(牛だし)に置き換えた、うまみの濃いバリエーションです。肉のだしが加わることでコクが増し、より食事に近い満足感が生まれます。寒い季節や、しっかりした料理に合わせたいときに向いています。

4-3. ブラッディ・シーザー(クラマトジュース)

1969年にカナダ・カルガリーで生まれたブラッディ・シーザーは、トマトジュースの代わりに、トマトとクラム(貝)のうまみを合わせた「クラマトジュース」を使うのが特徴です。貝のだしによる磯の風味が加わり、ブラッディメアリーよりも複雑でふくよかな味わいになります。カナダでは国民的な人気を誇る一杯です。

4-4. ヴァージン・メアリー(ノンアルコール)

ウォッカを使わず、トマトジュースとスパイスだけで作るノンアルコール版がヴァージン・メアリーです。お酒を飲めない日や、運転の予定がある方でも、ブラッディメアリーの味わいを楽しめます。味の組み立ては同じなので、スパイスのバランスを練習する一杯としても最適です。

5. ベースのウォッカと道具の選び方

ブラッディメアリーはトマトジュースとスパイスが主役ですが、ベースのウォッカを変えると土台の口当たりが変わります。定番とプレミアム、そして計量の道具を順に紹介します。まずは手に入りやすい一本から始め、慣れてきたら飲み比べてみるのがおすすめです。

5-1. 定番ウォッカ(スミノフ レッド)

最初の一本には、世界で広く流通するクセの少ない定番ウォッカが扱いやすく、トマトジュースやスパイスの味を邪魔しません。スミノフ レッド(40度)はその代表格で、価格も手頃。たっぷり作って気軽に楽しみたいときにも向いています。

スミノフ レッド ウォッカ 40度 750ml 正規品
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¥1,180

5-2. プレミアムウォッカ(グレイグース)

なめらかな口当たりにこだわるなら、フランス産のグレイグースのようなプレミアムウォッカがおすすめです。フランス産の小麦から造られ、やわらかくなめらかな口当たりがトマトの酸味を穏やかに受け止めます。銘柄ごとの個性をもっと知りたい方は、ウォッカのおすすめ10選も参考になります。

グレイグース ウォッカ 40度 700ml 正規品
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¥4,180

5-3. 計量の道具(メジャーカップ)

黄金比を正確に再現するには、メジャーカップ(ジガー)が一つあると便利です。30mlと45mlを両側で計れるステンレス製が定番で、ウォッカ45mlは大きいほうで1杯、レモンジュース15mlは小さいほう(30ml)の半分が目安。分量が毎回そろうので、同じ味に仕上がります。目分量をやめるだけで、家庭のブラッディメアリーはぐっと安定します。

CASUAL PRODUCT NEWスタンダードメジャーカップ M 30/45ml
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麻布十番でブラッディメアリーを楽しむなら:TOMIJAZのご案内

麻布十番のジャズバー TOMIJAZ では、ウォッカベースのカクテルとしてブラッディメアリー(メニュー表記は「ブラディメアリー」)を1,500円でご用意しています。同じウォッカベースには、モスコミュール・シーブリーズ(各1,200円)とコスモポリタン(1,500円)も。ウォッカそのものを味わいたい方には、5-2で紹介したグレイグース(グラス1,500円)とズブロッカ(グラス1,200円)があります。食事に寄り添う辛口の一杯なので、ソーセージ盛り合わせ(2,000円)やミックスピザ(1,800円)と合わせるのもおすすめです。ジャズの流れる落ち着いた空間で、トマトのうまみとスパイスの一杯をお楽しみください。なお、ライブ演奏は不定期で行っています。

所在地〒106-0045 東京都港区麻布十番2-8-3 ディケンズ麻布 3F
営業時間月〜水 19:00〜24:00(L.O. 23:30)/木・金 19:00〜翌2:00(L.O. 翌1:30)/土 19:00〜23:30(L.O. 23:00)
定休日日曜・祝祭日 ※土曜は不定休
アクセス東京メトロ南北線「麻布十番駅」4番出口/都営大江戸線「麻布十番駅」7番出口より徒歩3分
電話予約03-3454-5566 ※営業時間内のみ
ウェブ予約食べログ予約ページ

まとめ

ブラッディメアリーは、ウォッカをトマトジュースで割った度数約9〜12度(計算値)のロングカクテルです。黄金比はウォッカ1:トマトジュース2〜3(IBA標準は1:2)で、ウォッカ45mlにトマトジュース90〜135mlが目安。ここにレモンジュース15ml前後と、ウスターソース・タバスコ・塩・胡椒を好みで重ね、スローイングでまろやかに仕上げます。ジンに替えればレッドスナッパー、ビーフブイヨンを足せばブラッディ・ブル、ノンアルコールならヴァージン・メアリーと応用も自在。ベースのウォッカはスミノフのような定番からグレイグースのようなプレミアムまで、好みで選べます。麻布十番のジャズバーTOMIJAZでもブラッディメアリーを1,500円でご用意していますので、お気軽にカウンターまでお越しください。

よくある質問(FAQ)

ブラッディメアリーのウォッカとトマトジュースの黄金比は?

ウォッカ1:トマトジュース2〜3が基本です。ウォッカ45mlに対してトマトジュース90〜135mlが目安で、国際バーテンダー協会(IBA)の標準レシピはウォッカ45ml:トマトジュース90mlの1:2。軽めにしたいときはトマトジュースを3の割合まで増やします。

アルコール度数はどのくらいですか?

氷が溶ける前の計算値で約9〜12度です。40度のウォッカ45mlにトマトジュース90ml・レモンジュース15mlなら約12度、トマトジュースを135mlに増やすと約9度になり、氷が溶けるとさらに下がります。ロングカクテルの中では標準〜やや軽めの部類です。

シェイクしてもよいですか?

強くシェイクすると細かな泡が立ち、トマトのとろみが損なわれて舌触りが変わりやすいため、おすすめしません。バーでは2つのグラス間で液体を行き来させる「スローイング」で、穏やかに冷やしながらまろやかに仕上げます。家庭ではマドラーで底から数回やさしく混ぜる程度で十分です。

どんなスパイスを入れると本格的になりますか?

基本はウスターソース、タバスコ、塩、黒胡椒の4点です。さらにセロリソルトやすりおろしたホースラディッシュ(西洋わさび)を少量加えると、清涼感やシャープな辛みが増し、お店の味に近づきます。いずれも少量ずつ味を見ながら加えてください。

お酒が飲めなくても楽しめますか?

ウォッカを使わないノンアルコール版「ヴァージン・メアリー」があります。トマトジュースとスパイスだけで作るため、味の組み立ては同じ。運転の予定がある方やお酒を控えたい日でも、同じ風味を楽しめます。

ベースのウォッカは何を選べばよいですか?

最初はスミノフ レッドのようなクセの少ない定番が扱いやすく、トマトやスパイスの味を邪魔しません。なめらかさを求めるならグレイグースなどのプレミアムウォッカを選ぶと、口当たりがより滑らかに仕上がります。まずは手に入りやすい一本から試すのがおすすめです。

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この記事を書いた人

TOMIJAZ Bartenders(トミジャズ・バーテンダーズ)

麻布十番のジャズバーTOMIJAZの現役バーテンダーチーム。創業者・トミがニューヨーク20年・東京14年にわたり築いたジャズバーの歴史を、常連客からオーナーとなった株式会社Envalue代表の水野泰和が2022年11月より受け継いでいます。お酒・ジャズ・空間づくりに関する一次情報を、現場のカウンターから発信しています。

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